iPhoneで画像の文字を読み取る方法
写真に写った文字をコピーするだけなら、アプリなしの標準機能で10秒。書類を「検索できるPDF」として残したいなら、OCRアプリの出番です。この記事では無料でできる範囲から順に説明します。どの方法も、画像をどこにもアップロードしません。
方法1:標準機能「テキスト認識表示」で文字をコピー(無料・10秒)
iOS 16以降のiPhoneは、写真に写った日本語・英語の文字をそのまま選択できます。名前は「テキスト認識表示」。設定は不要で、最初から有効になっています。
- 「写真」アプリで、文字を読み取りたい画像を開きます。
- 画像内の文字を長押しします。文字が青く選択されます。
- 選択範囲を調整して「コピー」をタップし、メモやメールに貼り付けます。
カメラを向けるだけでも使えます。カメラアプリで書類を写すと右下に現れるテキスト認識アイコン(囲み線のマーク)をタップすれば、撮影せずにその場で文字を選択できます。Wi-Fiの裏に書いてあるパスワードを打ち込みたいとき、これが一番速い方法です。
「テキスト認識表示」が出ないとき
設定 → 一般 → 言語と地域 →「テキスト認識表示」がオンになっているか確認してください。対応機種はiPhone XS以降です。
標準機能の限界:コピーはできても「書類」にはならない
テキスト認識表示は便利ですが、できるのはその場でのコピーまでです。次の用途になると、急に手が届かなくなります。
- 検索できるPDFを作る — 写真・ファイル・メモから書き出したPDFには、文字のレイヤーが入りません。あとからSpotlightやPDF内検索で「あの契約書どこだっけ」と探すことができない、ただの画像です。
- 複数ページの一括処理 — 10ページの契約書を1ページずつ長押し→コピー→貼り付けするのは現実的ではありません。
- 書類として整理する — 読み取った文字と元の画像がバラバラになり、フォルダやタグで管理できません。
方法2:OCRアプリで「検索できるPDF」を作る
OCR(光学文字認識)を通すと、スキャン画像の上に見えないテキストレイヤーが重なり、見た目はそのまま、中身は検索・コピーできるPDFになります。確定申告の領収書、契約書、取扱説明書——「あとで探す」書類はこの形で残すのが正解です。
Scanivaでの手順はこうなります。
- Scanivaを開き、書類を撮影します。撮り置きの写真があるなら「写真から読み込む」でも同じです(写真をPDF化する方法)。
- 自動でトリミング・傾き補正がかかります。
- 保存した書類を開き、テキスト認識(OCR)を実行します。日本語と英語が混ざった書類もそのまま認識できます。
- 「エクスポート」→「PDFとしてエクスポート」で、テキストレイヤー付きのPDFになります。
認識した文字はコピーも共有もでき、書類そのものはアプリ内でフォルダ・タグ整理できます。レシートを月ごとにまとめておけば、経費精算や確定申告のときに書類の山を撮り直す必要がありません。
無料でどこまでできるか
Scanivaの無料版では、月10ページまでのOCRが使えます(14言語から選んだ2言語。日本語+英語を選べば日常の書類はほぼカバー)。それ以上使う月が出てきたら、完全版は¥1,500の買い切りです。サブスクリプションではありません。
OCRの変換サイトを使わない理由
「OCR 無料」で検索すると、ブラウザで画像をアップロードして文字起こしするサイトが並びます。仕組み上、これらは画像を相手のサーバーに送って処理しています。旅行の看板写真なら問題ありませんが、OCRにかけたい書類はたいてい逆です——契約書、請求書、医療費の領収書、身分証。流出して困るものほどOCRの需要があるのに、それを外部サーバーに送るのは本末転倒です。
iPhoneの標準機能もScanivaも、文字認識はすべて端末の中で行われます。機内モードでも動きます。
用途別の使い分け
- その場で文字をコピーしたい → 標準の「テキスト認識表示」(無料・最速)
- 書類を検索できるPDFで残したい → Scanivaでスキャン+OCR
- レシートや請求書を整理したい → Scanivaでスキャン→フォルダ整理→まとめてエクスポート
- 紙の本の1ページを引用したい → どちらでも。1回きりなら標準機能で十分です。
書類を、検索できる形で残す
Scanivaはスキャン・OCR・PDF結合・圧縮を、すべてiPhoneの中だけで行います。無料で始めて、必要になったら¥1,500の買い切り。サブスクリプションも広告も透かしもありません。
App Storeでダウンロードよくある質問
OCRは無料で使えますか?
iPhone標準の「テキスト認識表示」は完全無料です。検索できるPDFを作る場合、Scanivaの無料版で月10ページまでOCRが使えます(14言語から選んだ2言語)。
手書きの文字も読み取れますか?
印刷された文字に比べると精度は落ちます。丁寧に書かれた手書きなら読み取れることもありますが、走り書きやくずし字は苦手です。OCRの本領は、印刷された書類・レシート・請求書です。
縦書きの文書は読み取れますか?
横書きに比べて精度が落ちる場合があります。契約書や請求書など、実務書類の多くは横書きのため、日常用途では大きな支障はありません。
読み取った文字はどこかに送信されますか?
iPhone標準機能もScanivaも、文字認識はすべて端末内で処理されます。画像や認識結果が外部サーバーに送られることはありません。
何語まで対応していますか?
Scanivaは日本語・英語を含む14言語に対応しています。無料版では2言語を選択、完全版(¥1,500買い切り)で14言語すべてが使えます。